『自分で考えるということ』
 風薫る爽やかな5月も終盤を迎え、雨の季節が近づいてきました。
 最近の練習風景でよく見かけること。監督、コーチが選手に向かって質問します。「何でさっき言った事ができないの?分からないの?」選手は固まりながら「いいえ」とだけ返事をします。「ならやろうよ。出来なくてもいいからやろうと努力しようよ」まるで禅問答みたいな会話がそこかしこで聞こえて来ます。
以前も言いましたが、基本子どもは大人の言うことを聞きません。言った側から忘れていきます。まるでコンクリートに水を撒くが如く。本当は理解できていなくても、注意されたくないからその場しのぎで「はい、いいえ」と返事だけします。
先日、自分の息子達と話していてなるほどと思った事があります。
それは、「肘が下がってるぞ、上げろ」とか「足が開いてるぞ、体重のかけ方が逆!」などなど言われたって選手目線では、実際に自分が見えてないから理解できないんだよと。
うーん、なるほどと妙に納得した。
ここで私たち大人が気をつけたい事。
その声かけは「質問」ではなく「詰問」になってないですか?詰めてしまうと選手は何も考えません。なぜ注意されているか分からないから思考停止して固まり、返事だけしてその場を逃れようとします。
会社にもいますよね。先日も書きましたが、昔の格言に「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は育たす」と言うのがあります。
さあ、夏合宿に向けて改めて噛み締めなければと思う爺でした。
かしこ。
FS 返信数:0 更新日:2024/5/20 20:34 / 投稿日:2024/5/20 20:34